21世紀に入った現在、わが国の交通政策、都市政策は、大きな転換期に直面しています。
20世紀後半の急速な経済発展と人口増加、都市化の進行のもとで、わが国の交通政策、
都市政策は、社会資本への需要増加に対応することに追われる形でそのスキームが組み立
てられてきました。しかし今や、わが国の人口は減少に転じようとしています。社会資本の整備水準も、
十分とはいえないものの一定の水準に達しています。市民の生活水準や生活環境も向上し、
少子化・高齢化の進行と相まって、ライフスタイルも大きな変化を見せ始めています。
世界的な潮流としては地球環境問題への対応が課題になってきています。
一方で、経済の安定成長化と高齢化の進行に伴う財政の硬直化によって、社会資本投資に対する制約が
今後さらに強まっていきます。こうした、この10年くらいの間に顕在化してきた時代潮流の変化が、
わが国の交通政策、都市政策に大きな変化を強いているのです。
私たちが携っている建設コンサルタントの仕事にとって、こうした潮流が厳しいものであることは
否めません。しかし、私たちの主たる業務である「計画」は、先が見通しづらい時代、効率的・
効果的な社会資本投資が求められる時代にあって、その重要性が従来以上に増していくと考えています。
私たちは、私たち計画コンサルタントに社会が求めるものを敏感に捉え、施主からのニーズに的確に
応え、よき相談相手になれるよう、日々研鑽につとめていきます。そして、微力ではあっても、
豊かさが実感できる都市・地域づくりに貢献していきたいと考えています。 |